※ページ下部の写真は、具がよく见えるように重ねたものです。パンが外侧にくるようにサンドしてください。
※じゃがいもはアンデスがおすすめ。
去年の秋に夫と2人でアメリカに行ってきました。
目的は総距离340办尘のロングトレイルを歩きに行くこと。そして后半の1ヶ月はレンタカーを借りて他の国立公园をまわったり、サンフランシスコやポートランドなどのオーガニックブームの町をたのしむこと。
340办尘のロングトレイルを歩くのに要した时间は3週间。
途中の2カ所の小さな売店と、歩き始めて10日目に受け取る自分宛の荷物以外は燃料や食材の补给ができない完全な大自然の中を歩く旅。もちろんロッジや山小屋なんてありません。お风吕なんてほとんど入れないし、饮み水は必ず滤过しなければならないし熊やコヨーテもいる。
これだけ闻くと「えー!そんな大変なことよくするね」と思うかもしれませんが、日本と违ってカラカラに乾燥したトレイルでは汗はすぐに乾いて思ったほど不快感はありません。
それに谁もいない惊くほど透明な川での行水は日本ではできない赘沢な経験でもありました。
平均で20办驳を超える荷物を担ぎ、圧倒的な景色の中を歩く喜びは、私のつたない文章力では到底お伝えすることなどできるはずもなく、ただただ素晴らしかったんだ!と言うことしかできませんが、担げるだけの荷物を担ぎ、限られた食粮をやりくりして作った食事は今まで食べた何よりもおいしかったし涙が出るほどありがたかった。
お米の一粒一粒、もっと言ってしまえばクスクスの一粒一粒すらも味わって感谢して食べるなど普段の生活ではしてこなかったことです。あのときの気持ちを忘れずに「いただきます」「ごちそうさま」を言いたい。そんなことを强く思ったトレイルでもありました。
后半の町歩きは、别の意味で新しい味の発见の旅でもありました。
アメリカと言えばハンバーガーとサンドイッチ。确かにどこに行ってもバーガーしかない!と言ってもいいくらいだったのですが、とにかくそのクオリティーの高さにびっくりさせられました。
量が多くて大味だというのは昔の话。
特に都会ではオーガニック食材を使ったベジバーガーなどもたくさんあり、アメリカの食事はおいしくないと思っていた私は完全にその概念を覆させられました。初めて食べる食材だけでなく、新しい组み合わせや食感。とにかく全部のメニューを注文してみたい!と思わせるお店との出会い。
前半と后半では全く违う形の旅だったけれど、両方ともいい刺激をもらった素晴らしい时间でした。
今日はそんなアメリカ帰りの私が考えたベジサンドイッチ。シンプルだけど奥の深い味、どうぞお试しください。
玄米菜食とアウトドア料理を得意とする料理研究家。井の頭の自宅で cha.na 料理教室を開く。著書に「山戸家の野菜ごはん」シリーズ全3部(マーブルブックス)、「1バーナークッキング」(大泉書店)。アウトドアユニットnoyamaとしても活動し、共著に「つながる外ごはん」(小学館)がある。